「タウヴィン、タウマオク」というカンボジア語があります。
適切に訳すのが難しいのですが、「〜し合う」みたいな意味です。
助け合う、貸し借りしあう、みたいなときに使います。
人との絆を大切にするカンボジア人の国民性を表す言葉だと思います。

カンボジアの若い子たちに「今、一番流行っているものは?」と尋ねると、かなりの割合で「フェイスブック!」と言われます。
情報を得るのも、友人とのやり取りも、みんなフェイスブック。
私の知る限り、カンボジアでパソコンを持っている人の割合は日本よりずっと少ないですが、スマートフォンの所有率は若年層を中心に急速に伸びている感じがします。

コミュニケーションツールと言えば、携帯の利用頻度は日本人以上のような気がします。
統計上、カンボジアは携帯の普及率が100%を突破しています。
同キャリア同士の方が通話料金が安いので、SIMを2枚以上持って通話相手ごとに使う番号を変えたりと、上手に使いこなしています。
携帯キャリアのうちsmartを利用する若年層が多いのは、同キャリア間の通話が格安だからなのだとか。
それとメールに逃げがちな日本人と違って、カンボジア人は通話メインで使用する人の方が多い気がします。

そういえば、カンボジア人っていつもおしゃべりしてるイメージです。
仕切りのない狭い部屋に友達5人、6人で同居していて、そこに近所の人や「友達の友達」も加わって一緒にご飯を食べたりテレビを見たり……。
そういう様子を見ていて、人は本来コミュニケーションを取る生き物だった、と気づかされました。

もともと、カンボジア人は人に深い関心があります。
ちょっと市場に買い物に行くだけで「何人?韓国人?日本人?どこに住んでるの?結婚してるの?」と次々に尋ねられます。
道端では、近所の人たちが何をするでもなく家の前に座って井戸端会議に花を咲かせているし、お昼休みや休日は、若者たちがお互いの家に入り浸って一日中おしゃべりをしています。
フェイスブックがカンボジア人の関心をとらえたのは、至極当然のことなのでしょうね。

インターネットの普及でカンボジア人のコミュニケーションも変化していくのでしょうか。
新たな「タウヴィン、タウマオク」のツールが誕生するのでしょうか……。
注目していきたいところです。